Blog
ブログ
優れた技術は、伝わって初めて価...
サービス・事業
優れた技術は、伝わって初めて価値になる。Graphienceを始めた理由

サイエンスには、「伝える」というもう一つの課題がある
どれほど革新的な研究や技術であっても、その価値が相手に理解されなければ、社会に届くことはありません。
研究者やディープテック企業の方々と仕事をする中で、私たちは何度も同じ課題に直面してきました。
技術そのものは非常に優れている。しかし、Webサイトや営業資料、展示会資料を見ると、その魅力が十分に伝わっていない。
専門用語が多く、技術の全体像を理解するまでに時間がかかる。
何が既存技術と違うのかが一目では分からない。
研究者には伝わっても、投資家や事業会社には伝わりづらい。
特にバイオテクノロジーや創薬、化学、医療機器などのディープテック領域では、この「伝える」という部分が事業成長の大きなボトルネックになることがあります。
Graphienceは、この課題を解決するために生まれました。

北米で感じた、サイエンス・コミュニケーションの重要性
北米では、研究成果や技術そのものだけでなく、「その価値をどう伝えるか」まで含めて競争力として捉えられています。
大学や研究機関、バイオテック企業が集積する北米で活動していると、サイエンス・コミュニケーションに対する意識の高さを感じる場面が多くあります。
例えば、研究成果を発表する際にも、論文だけではありません。
Graphical Abstract、研究紹介動画、Webサイト、ピッチデック、インフォグラフィックなど、さまざまな形で研究や技術が視覚的に整理されています。
そこでは単に「きれいなデザインを作る」ことが目的ではありません。
複雑な研究内容から重要な情報を抽出し、
誰に、何を、どの順番で伝えるのかを設計し、
そのナラティブをビジュアルとして表現する。
こうした考え方が、研究成果の発信だけでなく、資金調達、共同研究、採用、事業開発など、幅広い場面で活用されています。
ディープテックほど「伝わらない」という問題が大きい
技術が高度になればなるほど、その価値を説明する難易度も高くなります。
一般的なWebサービスであれば、実際にサービスを触ってもらうことで価値を理解してもらえる場合があります。
しかし、ディープテックではそうはいきません。
新しい創薬プラットフォーム。
独自のDDS技術。
新規材料。
細胞治療。
分析技術。
製造プロセス。
こうした技術は、前提となる科学的知識がなければ、その革新性を理解すること自体が難しい場合があります。
さらに、企業が説明する相手も一人ではありません。
研究者、事業会社、経営者、投資家、患者、医療従事者など、それぞれ知識量も関心も異なります。
つまり、ディープテック企業に必要なのは単なる「デザイン」ではなく、科学を理解した上で情報を再構成することだと私たちは考えています。

一枚のビジュアルが、技術の理解を変える
優れたビジュアルには、数分かかる説明を数秒に変える力があります。
例えば、ある技術の作用機序を文章だけで説明すると、数百文字、あるいは数千文字が必要になることがあります。
しかし、その構造やプロセスを適切に整理した一枚のイラストがあれば、相手は短時間で全体像を理解できます。
これは単なる「分かりやすさ」の問題ではありません。
展示会で足を止めてもらえるか。
投資家が続きを聞きたいと思うか。
共同研究先が技術の可能性を理解できるか。
Webサイトを訪れた人が問い合わせまで進むか。
こうしたビジネス上の意思決定にも、情報の伝わり方は大きく影響します。
私たちは、サイエンスビジュアルを「装飾」ではなく、事業を前に進めるためのコミュニケーションツールだと考えています。
Graphienceが目指していること
Graphienceは、サイエンスとビジネスの間にある「伝わらない」をなくすことを目指しています。
Graphienceでは、単に依頼されたイラストや動画を制作するだけではありません。
まず、その技術がどのようなものなのか。
どこに革新性があるのか。
誰に伝えたいのか。
相手に何を理解してほしいのか。
こうした部分から整理していきます。
その上で、サイエンスのバックグラウンドを持つPhDと、サイエンスビジュアルを専門とするデザイナーが連携し、ナラティブとビジュアルを設計します。
必要に応じて、イラスト、動画、Webサイト、ピッチ資料、展示会ツールなど、複数の媒体へ展開していきます。
私たちが作りたいのは「きれいな制作物」ではありません。
研究や技術の本当の価値が、伝えるべき相手に正しく伝わる状態です。
サイエンスの可能性を、社会に届く形へ
研究者やディープテック企業の中には、世界を大きく変える可能性を持った技術が数多く存在しています。
一方で、その価値が十分に伝わらず、共同研究や事業提携、資金調達、社会実装の機会を逃してしまうこともあります。
技術を生み出すことと、その技術を社会へ届けること。
私たちは、その間にはまだ大きなギャップがあると考えています。
Graphienceは、サイエンスを理解し、整理し、可視化することで、そのギャップを埋めていきます。
優れたサイエンスが、正しく理解され、その価値が社会へ届く。
そんな環境をつくることが、Graphienceを始めた理由です。
一覧ページに戻る
一覧ページに戻る
Pick up
